「飛び終わったので、最後にまとめて考えてみよう」
「うん」
「まず、AC3Dというタイトルはどうなのか」
「どうなの?」
「プラットフォーム選定で勝ったと思うな。拡張スライドパッド装備の3DSではほとんどストレス無く飛べる。PSPに対しては圧勝。Xbox360にも優越すると思う」
「そうか」
「しかし、商業的な意味では惨敗みたいだ」
「なぜそう言いきれるの?」
「すれ違いMii広場をやっていると、AC3Dをやっているプレイヤーとすれ違わないからさ」
「ひ~」
「だから、客の大半は出来の悪いACAHを買ってAC3Dは買わず、ACAHを『これがACE COMBATの最新作』と信じ込んでやってる可能性がある」
「実際の最新作はAC3Dの方だってことだね」
「そうだ。発売日はこっちの方が後だからな」
「それがどうなの?」
「だからさ。ACE COMBAT好きですか?という問いかけがACAHを支持するかという意味にどこかで取り違えられてしまう可能性があって、ACE COMBATの未来は暗くなるかも知れない」
「具体的にどうなるの?」
「縮小再生産を継続してどんどんビジネス的に小さくなっていくかもしれない。というか、既にその方向だ」
「なぜそうだと分かるの?」
「単価の高騰だ。ACAHはべらぼうに高く付く。DLCなんてアホらしくて買ってられない」
「総コストが変化しない以上、客が減ると単価は高騰するわけだね」
「それに対して、AC3DはDLCが無いので、コスト的には良心的だ。FALKENだろうと零戦だろうと、別に追加の出費を求められない」
「そこは安心して遊べる世界だね」
「しかし、安心して遊べる世界は支持されなかった。これが現実」
「なぜ支持されなかったの?」
「単純に中身を知らないってだけだろう」
「なぜ知らないの?」
「だって、ACE COMBATが好きならSONYハード派の可能性が高く、PSPは持っていても3DSは持っていない可能性が高い」
「つまらない理由だ!」
「まさにそうだな」
まとめ §
「それで君に今後のスタンスは?」
「パイロット以外の立場を強要するゲームは一切支持しない。HAWK2であろうとACAHであろうと」
「ドアガンナーは要りませんってことだね」
「苦痛にしかならない。苦痛を味わうためにゲームをするバカはおらん」
「本当に?」
「訂正する。世の中にはそういう奴もいるが、自分はそれにあたらない。以上だ」
「ダッシュ400ちゃんを操縦するミッションはオッケーでも、ドアガンナーは要らないってことだね」
「まあな。そういう意味で言えば、軽飛行機だろうとウルトラライトプレーンだろうと、自分で飛ばせる機体は許容の範囲内だよ。ただヘリはちょっとACAHで面白くなかったけど。飽きるのが早くて」
「じゃあ、ポイントはどこ?」
「もっといろいろな飛行機を操縦してみたい。そういう方向での進化はありだろう」
「立場を変えるのではなく、飛行機を変えるってことだね」
「そうだ。だから、零戦が飛ばせます……というのは大オーケーなんだよ。バリエーションが増えるから」
「じゃあ、君としてはどんな機体を飛ばしたい?」
「朝鮮戦争ぐらいの時代の機体とかね。しかし、そういう方向には行かないで毎回マンネリのラプターばかりではつまらんよ」